2020/8/19
ロスチャイルド家の4つの家訓とM・A・ロスチャイルド&サンズ会社 財閥(日本・世界)

莫大な富を築き、ロスチャイルド財閥の祖となったマイヤー・アムシェル・ロスチャイルド(1743-1812)は一族の指針となる4つの家訓を残し、子孫はその家訓を今に至るまで守っているとされいます。
1、直系の長男の世襲制
一族の絶対多数が反対しない限り、長男がこの資産を統括する長となる。
2、いとこ同士の結婚
財産の分散を防ぐため。
ただ女性の側には、厳密に守られませんでした。 何故なら一族以外の大金持ちのユダヤ人と結婚するのは財産を減らすどころか、大いに増やす事になるから。
3、財産の統括と隠匿
4、一族の間断なき連携
マイヤー・アムシェルが死んだとき、彼の全資産はM・A・ロスチャイルド&サンズ社という名の法人になっていて、
この会社はアムシェルと5人の息子の共同経営という形をとっており、それぞれが同じ額の配当を得ていました。
共同経営協定とマイヤー・アムシェルの遺言により、当初の共同経営者とその男系子孫がこの会社を運営すると定められ、
また遺書には一族の女性とその配偶者および相続人は会社の経営に参加する事を許されず、資産の配当は一族の男性の管理の下でしか受け取れない。
もし異を唱えた者は資産の権利を失う、と定められています。
後年、ネイサンはこれと同じやり方で、ロンドンにN・M・ロスチャイルド&サンズ社を創り、彼と彼の兄弟たち(息子たち?)が同じ割合で所有し、親会社と同じような形で共同経営しています。
最初の共同経営協定では、重要な決定は共同経営者全員の同意をもってなされるべしと定められていましたが、資産が莫大になるにつれ、決定事項も莫大な数となり、そのたびに経営者会議を開くことは事実上不可能になっており、
ネイサンの会社が創られたのは。このような事態に対処し、大陸と分家の活動とロンドンの分家の活動を分ける意図があっての事と思われます。
財閥(日本・世界)シリーズ スタート
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2629.html
世界の巨大財閥の100年 米・欧編
(NHKスペシャル動画 ロックフェラー・モルガン・デュポン・ロスチャイルド・etc)
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2630.html
ロスチャイルド財閥の始まり 放たれた5本の矢(子供達)
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