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2020/9/12

アメリカ独立戦争と銀行 そしてデュポン  財閥(日本・世界)














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E. I. du Pont de Nemours and Company
本社所在地 アメリカ合衆国 デラウェア州ウィルミントン
創始者 Éleuthère Irénée du Pont
設立  1802年7月















ロックフェラー財閥、モルガン財閥、デュポン財閥、メロン財閥が アメリカの四大財閥といわれています。













アメリカの商務省に残されている軍事支出の記録は、アメリカが独立宣言をした1776年の15年後である、1791年から始まります。


これは、当時の首都フェラデルフィアに「The Bank of United States」(通称ファーストバンク)が設立され、国家としての予算銀行の営業がスタートしたのが、この1791年であるからです。


当時のアメリカは独立の為に、宗主国イギリスと戦っていたわけですから、軍事資金の確保が最優先であったわけで、アメリカの国立銀行は最初から軍事的性格を持ったものでした。


当然、死の商人デュポンも、アメリカの独立と、国立銀行の設立には一枚かんでおり、アメリカの建国に、重要な役割を果たしました。











アメリカ建国 軍事資金調達と銀行
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独立の為、宗主国イギリスと戦ったアメリカは、軍事資金を宗主国に頼るわけにもゆかず、たちまち軍事資金に困りました。



この困難を打破する為、フィラデルフィアの裕福な90人の商人たちが、軍事予算用の銀行、ペンシルヴァニア銀行を設立しました。 かくして、独立戦争を戦い、勝利したアメリカは、1781年に名実共に独立できました。



その2ケ月後には、アレクサンダー・ハミルトン(のち初代財務長官)とフィラデルフィア随一の商人ロバート・モリスと手を組み、アメリカ合衆国最初の銀行である「Bankof North Amerika」(北米銀行)が誕生しました。 初代の頭取は、豪商のトマス・ウィリングです。



ロバート・モリスは、兵器産業の死の商人であり、正直者と言われるワシントン将軍の妹ベティーの結婚相手も、ヴァージニア州の大地主で、戦場に武器をしこたま送り込んだフィールディング・ルイスであり、かくしてアメリカの銀行は、最初から軍需産業と共に歩むという運命となりました。



情熱家のピエール・デュポンは、アメリカ合衆国との独立条約をイギリスと忍耐強く交渉を行い、最後には独立を承認させ、アメリカ建国の歴史に欠かせない人物となります。



かくして、1789年4月30日、ジョージ・ワシントンがニューヨーク市で初代大統領に就任し、新国家は順調に発展するかと思われましたが、フランス革命が起こり、革命軍はアメリカを敵視しました。 



安閑としていられないアメリカは、翌90年にペンシルヴァニア州フィラデルフィアをアメリカの首都に定め、これまでの北米銀行ではなく、公式の予算を扱う国立銀行を議会で決め、「The Bank of United States」、合衆国銀行(通称ファーストバンク)を「営業許可20年」という期限付きで、91年に設立させましたが、




初代頭取は、北米銀行と同じく、豪商ウィリングで、この銀行はロバート・モリス商会が軍需物資を政府に収めるための、露骨な利権シンジケートの性格を持っていました。




第2代大統領に就任したジョン・アダムズは、1797年11月1日にワシントンDCに移り職務を開始し、1800年に首都をフィラデルフィアからワシントンDCに移しました。 折りしも運悪く1811年にファーストバンクのの営業期限が切れた翌年、第2次イギリスとの戦争がはじまります。




資金不足でアメリカは苦戦を強いられ、アメリカ公債は暴落していた時、一商人のフランス生まれのスティーブン・ジラードが、この宙に浮いた銀行を丸ごと買い取り、国立銀行はジラード銀行と改名され、個人銀行となりました。




さらにアメリカ政府が軍費で破産しかかると、人気のない戦時公債1600万ドルの半分を買い取り、財務省を救いました。 すなわち、アメリカの軍事予算をひとりの富豪商人が買い取ったのであります。




この第2次イギリス・アメリカ戦争で、アメリカはイギリスとの講和条約に調印し、ようやく終戦にこぎつけましたが、アメリカにとっては金がなければ戦争には勝てないという事を嫌というほど思い知らされた苦い経験でした。




終戦後、新たに第2合衆国銀行「Second Bank of United States」が設立されると、商人ジラードがその資本のかなりを出資し、ピエール・デュポンの長男のヴィクトル・マリー・デュポンと、次男のエリュテール・イレネー・デュポンが重役に就任する事になります。




かくして、アメリカという国家は、建国から今日まで、軍需産業の呪縛から逃れなくなったのであります。




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