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2021/2/7

トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ 〜ギムナジウムへ入学〜  財閥(日本・世界)





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明治維新の大功労者 トーマス・グラバー フリーメーソンとしての活躍
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2816.html






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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜初恋の人との別れ〜
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2817.html
トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜フレーザーバラを離れる〜
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2818.html


からの続き







ギムナジウムへ入学

父は夕方六時頃、約束通り帰宅しすぐにトーマスの部屋に入ってきた。

が、トーマスの方から「父さん、大人の世界には転勤や転宅があることが良くわかったよ。 第一父さんはこのフレーザーバラに来る前は、別なところにいたんだよね。

それでまたここを離れてアバディーンと言う所に引っ越しするんだよね。 っ転勤は大変だけど、大人の世界では当たり前だと言う事が良くわかったよ。

だから僕も皆と一緒について行くよ。 今朝は大きな声を出したりしてごめんなさい」とペコリと頭を下げた。


「おおう、トーマス、お前はやはり物分かりが早い子だなあ。 今度移る町はブリッジ・オブ・ドンと言い、大きな町アバディーンのすぐ近くにあるんだよ。 それに三人の兄さんが寄宿しているギムナジウムも近くだから、三人とも新しい家から通学することになるんだ。

お前も今度はその学校に入学するんだから、兄さん達に負けないよう頑張るんだよ」。


「はい、父さん。 三井さん達に負けないよう頑張って、僕も大きくなったら大きな家を建ててみせるよ」。


「そうだ、それでこそグラバー家の子だ。 お前は五人の中でも一番頭が良さそうだから、きっと大邸宅を建てる立派な男になる筈だよ」。


二人はそう話し合いながら一階へ降りて行き、トーマスは「母さん、今朝はごめんなさい。 大人の世界の転勤、転宅の事が良く分かったよ。 だからきちんと自分の必要な荷物を整理しておくからね」と母メアリーに笑顔を見せた。

しかしその目が決して笑っていないで「尖り目」になっていなかったことを母メアリーは見逃さなかった。





1850年(日本歴嘉永三年)の春、グラバー一家は十数年住みなれたフレーザーバラから馬車でアバディーン郊外のブリッジ・オブ・ストーンへ移住した。

この日は父母の関係者はもちろん、トーマスの教会学校の十数人の生徒達も見送りに来てくれた。

その中にはあのエリザベートがいることを確認したトーマスは、これが彼女との永遠の別れになるような気がして、思わず涙がこぼれ落ちそうになった。


「男の子は女々しく泣いてはいけない」。 以前父から教えられた言葉を思い出し、懸命に涙をこらえた。


アバディーン郊外のブリッジ・オブ・ドーンへ移住したトーマス・グラバーは三人の兄達が通うキングスカレッジ附属のギムナジウムでスコットランドの伝統的な教育を受けた。



学校の教科課程は、ラテン語、英語、算数、地理などのほか、宗教を重視して作られており、構内には工作室も設けられていた。自宅から画工までは歩いてニ十分弱だった。


この地へ移ってから、なおさらに彼女への思慕はつのるようだった。 このため勉学にも余り身が入らない。


その代わりに工作室での旋盤(加工すべき材料を回転させ、穴あけ、切断、研磨などを行う工作機械)技術の時間だけは、エリザベートの姿もしばし忘れて夢中になった。







海の向こうに何がある

父親が沿岸警備隊の司令官という事もあり、部下達から小船やヨットの操縦術も学んだ。 特にヨットはとても快適。 ややもすれば落ち込みそうな彼の心を支えてくれた。

「海の向こうに何があるのか・・・」 トーマスがエリザベートを忘れるためにも、故郷スコットランドを離れ、海外で存分に飛翔してみたい。

船は彼の野心をいやが上にも高めてくれた。




次の投稿に続く







財閥(日本・世界)シリーズ のここまでのまとめ
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