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2021/2/11

トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜船舶中買業に就職〜  財閥(日本・世界)





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明治維新の大功労者 トーマス・グラバー フリーメーソンとしての活躍
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2816.html






明治維新の大功労者 トーマス・グラバー フリーメーソンとしての活躍
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜初恋の人との別れ〜
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜フレーザーバラを離れる〜
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ 〜ギムナジウムへ入学〜 
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜海の向こうに何がある〜
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トーマス・グラバー 生まれ故郷との別れ〜内部の矛盾を抱える〜
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜 活気に満ちたアバディーン〜 
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜 ジャディ・マセソン商会〜 
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トーマス・グラバー 生まれ故郷を後へ〜アヘン戦争で飛躍したJM商会〜 
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2824.html




からの続き








船舶仲買業に就職

十六歳でギムナジウムを卒業したトーマス・グラバーは兄達、チャールズとジェームズの勤める船舶仲買業へ就職したと言われるが、はっきりとした事は分からない。

ただグラバーは伝票付けや、在庫管理等の事務の仕事には全く興味がなかった。 同じ船舶仲買業でも、自らの会話と営業力で大きな船舶の売買、或いは鯨や、大量の魚の売買などに直接タッチできる仕事に大きな魅力を感じていた。

若い男としてそれは当然ともいえることだろう。 しかし細かな伝票付を嫌い、万事経営に大雑把だった彼の性格は、後に自らの会社、グラバー商会を大破綻させることになる。


さて、ここからは筆者の推測が入る。 グラバーが細かな伝票付けに飽き飽きしていた時、グラバーの心をときめかせる魅力的な話が舞い込んできた。

JM商会の事はすでに前述したが、トーマスの父ベリー・グラバーは、スコットランドのフレーザーバラで勤務中、既に大商社として名を馳せていたJM商会代表者の二人、即ちジャーディンとマセソンに会っている。


総合商社のJM商社としては北海沿岸の警備隊長であるベリー・グラバーに会っていても損はない。

しかし、この時ベリーがスコットランド出身の二人に会ったのは、自分と同じく二人が「フリーメーソン」の仲間であることが分かったからである。

世界を動かすフリーメーソンの事は後に詳述するが、ベリー・グラバーはフリーメーソンの本拠地と言われるロンドンにおいて二〇台に入会、JM商会の二人は生まれ故郷、スコットランドにおいて入会している。


東インド会社がなくなった後、順調に業績を拡大していたJM商会は、一人でも多くの人材を求めていた。

JM商会とベリー・グラバーはフリーメーソンの仲間として会ったのだが、「人材確保」の方の要素が強かった。

そしてベリーは、自分の六人の男子のうち、とても人付き合いがうまく、直感力に優れた五男のトーマスの事を二人にPRし、JM商会の二人も「是非トーマス君をわが社にもらいたい」と、強く要請し別れたのであった。


父親ベリーはトーマスが商社事務員としての知識が一応備わったと見た十八歳の1857年一月、トーマスを伴い上海へと旅立つこととなった。

グラバーはフレイザーバラの教会学校に通っていた頃、最も親しくなった男性生徒の一人にウォーカー・スミスという友人がいた。

グラバーはブリッジ・オブ・ドンに転居してからもスミスとは時折、手紙のやり取りをしていた。

スミスに数通出した手紙の中、「エリザベートは元気にしていますか」との文章を書いたこともある。


グラバーからがるかに遠い清国のJM上海店へ勤務するとの手紙を受け取ったスムスは「もしかすると永別になるかもしれない」との思いを胸にグラバー出立ちの前日、彼の家に前泊し、教会学校時代の思い出に花を咲かせた。

その折、スミスは「そうそう、グラバー、君に話しておかねばならない事があった。 実は君から時々、彼女は元気かいと問い合わせがあったエリザベートは、ロンドン・シティの有力な銀行頭取の家へお嫁に行くことが決まったよ。 結婚式は来年挙げるそうだけどー」。

これを聞いた時のグラバーは脳天を鉄槌でぶんなぐられたような衝撃を受けた。 それでもグラバーは「そうか、それは良かったねえ。 エリザベートは器量は良いし、頭も、人柄も良い。 あれほど三拍子そろった女性はめったにいない。 きっと頭取の家に相応しい素敵なお嫁さんになるだろうね。」

スミスには何気ない様子は装ってみたものの、グラバーの顔面は引きつり思わず涙がこぼれ落ちそうになった。

「明日は早いから思いで話はこれくらいにしてもう寝ようか」。 その夜は早めにベットにもぐった。

だがエリザベートとの愛くるしい笑顔は拭っても拭ってもグラバーの脳裏から消えなかった。

ほとんど寝付かれぬままに朝ベットから起きたグラバーは「よし、これでスコットランドに何の未練を残すことなく出立ちできる。 自分は生涯海外で暴れまくり、命を燃え尽きさせよう」。

自分の心にそう誓ったグラバーは決然とした態度でアバディーンの港へと足を運んだ。







不快な大都市上海

父ベリーは長らく沿岸警備隊長を務めていたと言っても、熟知してるのは、せいぜい本国のみ。 このため、トーマスを同伴しこれまで一度も見たことのない他国を見学できることをトーマス以上に喜んでいた。

また当時は蒸気汽船(帆船併用)といえども燃料は石炭や薪であり、数十キロ走ると各港に立ち寄り、燃料を補給しなければならなかった。

グラバー父子は、先ずはイギリス本土を南下、ドーバー海峡を経て、イギリス海峡へ、さらにフランス、ポルトガル、西アフリカ、南アフリカの喜望峰を経て、ようやくインド洋へと顔を出した(この頃スエズ運河は未完成)。

JM商会の本社がある香港へ親子が現れたのはアバディーンを出発して実に六ケ月後の六月と言われている。

タフで好奇心の旺盛な親子は長い船旅の疲れも見せず、翌月にはグラバーの勤務地となるJM商会の上海店に向けて出発した。





次の投稿に続く








ジャーディン・マセソン商会と阿片そしてHSBC
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2797.html
ジェームス・サッスーン卿
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2798.html
サッスーン財閥と阿片そして上海
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国での阿片貿易を元々仕切っていてのはベアリングズ兄弟商会
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ベアリング財閥
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ラッセル商会
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ラッセル商会とスカル&ボーンズそれと米民主党とCIA 結局は阿片
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2809.html
ハインツ財閥
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2810.html




PS.この時期、アメリカや日本で何が起こっていたかというと、1837年、アメリカのジョージ・ピーボディが、ベアリング家の親戚であるブラウン家のブラウン・ブラザーズを通じてロンドンのビジネスに参入し、

ロスチャイルド・ロンドン家のネイサン・ロスチャイルドの代理人となっています。 これが、ロスチャイルドがアメリカの金融に参入するきっかけとなりました。

このジョージ・ピーボディは、キダー・ピーボディ証券の中心人物で、ピーボディ基金の設立者です。

ところが、彼には子どもがいなかったので、自分の後継者にジューニアス・モルガン(JPモルガンの父)を指名し、このことでモルガン商会がロスチャイルド・ロンドン家のアメリカの代理人となります。

















財閥(日本・世界)シリーズ のここまでのまとめ
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2815.html



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