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2021/7/29

住友家・住友グループの特徴  財閥(日本・世界)





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住友財閥 創業者一族・住友家

1890年、住友家の12代・13代当主が相次いで死去しました。 13代目・住友吉左衛門友忠に子がなかったため、伊庭貞剛(住友財閥・総理事、大番頭)は友忠の母を暫定的に14代め当主に立て、友忠の妹婿に徳大寺高麿(のちに住友吉左衛門友糸と改名)を迎えて15代当主としました。

徳大寺は平安時代の公家に属し、五摂家に次ぐ高い家柄でした。 しかも、隆麿の父・徳大寺公糸(きんいと)は江戸時代に右大臣を努め、実兄の西園寺公望は後の総理大臣になる人物です。

高貴な血筋に生まれた15代目・住友吉佐衛門友糸は、住友家の家業には興味を示さず、事業を全て総代理に委ね、社交パーティに顔を出すくらいしか関与しませんでした。 一方、官僚を中途採用して経営の中枢に充てた住友財閥では、国家意識が極めて強かった。

住友の入社試験では「住友と国家の利益が相反する場合はどちらをとるか」との質問が出され、「住友の利益を先に取る」とい答えると不合格、「国家の利益を先に考える」という答えは平均点。 一番良い答えは「国家の利益と相反するような事業には、住友は手を出さないはず」というものでありました。

では、専門経営者が住友家を疎んじていたかといえば、そうではありませんでした。 全権を委任された専門経営者は、住友家当主に並々ならぬ恩義を感じていました。

敗戦後、総理事の古田以下、専門経営者たちは、「いかにしたら、後世の物笑いにならないように、住友家の安泰を守れるか。

極力、住友に累が及ばなようにするか」と協議を重ね、戦後も住友家は住友グループの象徴的な存在として敬愛され、毎年四月二十五日に歴代住友家と物故従業員の霊を合祀する「祠堂祭」が行われます。 また、十一月には住友家のご招待宴が催され、年二回の住友グループOB会「老壮会」開催には住友家当主がしばしば出席されると言います。

1980年代、住友不動産の強引な商売が週刊誌を賑わせることがありました。 その悪評が住友家当主の耳に達し、住友不動産社長は祠堂祭で縷々(るる)説明する羽目になったと言います。 まるで戦前の天皇が大臣を詰問するような事態が、合理的な関西商法で有名な住友グループの中枢で展開されていたのは面白い事です。







企業間には徹底した平等主義

近年、三井グループと接近しつつあった住友グループですが、社風はむしろ三菱グループに近い。 しかし両者の違いは、三菱グループ内では巌然とした序列があるのに対して、住友グループは徹底した平等主義をとってきた事です。

これに関しては、三菱グループと住友グループの両方の企業に勤めた人物が、ある経済雑誌で次のように証言しています。

「三菱グループ内では金曜会が分野調整機。能を果たしてきた。 その裁定はいわゆる御三家が仕切ってきた(実態は三菱重工が圧倒的)。 かつて熾烈を極めた住友のアルミ戦争(住友金属vs住友化学)のようなことは起きない。 序列は巌然とあり、上位の重工が三菱電機の分野であるエアコンを手掛けることはグループ内で通る」。

平等主義という建前は、理屈の上では誰にでも主導権を勝ち取る事ができるということだ。その結果、住友グループは、グループ内での主導権争いや小競り合いが比較的発生しやすい土壌となっている。




1960年代後半、経済雑誌で次のような指摘がありました。

「住友というグループは不思議な企業集団である。 何事をやる場合でも、その推進役、中心的となった企業は、途中で、必ずどこかからクレームをつけられる。 ちょっとしたトラブルが起きるわけだ。 ところが、そのくせ、最後には、一致団結してコトに当たることになっている。 この住友の奇妙な習癖は、おそらく住友御三家と呼ばれている住友銀行、住友金属、住友化学の微妙な関係、金属、化学の銀行に対する強烈な同格意識からkるものであろう」。


住友グループでは、原則としてグループ内での取引を最優先している。 そのため、「人の三井」・「組織の三菱」と対比して、「結束の住友」と呼ばれるが、意外にグループ企業同士の仲が悪いとの評判が多い。 しかし、最後は一致団結する。 まさに「血は水よりも濃い」集団なのであります。














日本三大財閥(住友・三井・三菱)の始まり
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政商から脱皮する財閥(住友・三井・三菱) 
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住友財閥の歴史
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