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2021/9/12

連邦準備制度への全米反対運動と成立まで  財閥(日本・世界)







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ジェイコブ・ヘンリー・シフ(1847-1920)


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ウッドロー・ウィルソン(1856-1924)









連邦準備制度に全米で反対運動

ジキル島の秘密会議
https://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/2975.html

からの続き


連邦準備制度をつくり、貨幣を発行しその規模を管理する主権を銀行家たちに付与する共和党の「オールドリッチ法案」の内容が伝わると、全米で大反対が起こり、その議論を続けている間に、共和党が議会選挙に敗れてしまいました。 この新たに生じた事態に対処するため、アルフレッドは、何でも言うことを聞く政治学者でニュージャージー州知事のウッドロー・ウィルソン(1856-1924)を民主党の大統領候補に引っ張り出しました。

1912年のアメリカ大統領選挙に出馬することになったウィルソンにとって「銀行・通貨制度の改革」は大きな争点でした。 彼は、広く票を集めて当選するために、「貨幣発行権を政府に留保し、信用供与のための地方分権的な銀行制度を樹立する」と公約しました。

この大統領選挙では、当初、現職大統領で人気が高い共和党のウィリアム・タフトの再選確実でした。 そこへ、共和党の票を割るために元大統領セオドア・ルーzベルトが、共和党を離れて革新党なるものを結成して立候補しました。 その結果、タフトとルーズベルトを敗り、ウィルソン大統領(在位1913年〜1921年)が誕生しました。

このとき、ウィルソン候補を応援したのが、ポール・ウォーバーグとジェイコブ・シフです。 タフト候補を応援したのが、ポールの従兄弟のフェリックス・ウォーバーグ。 そして、ルーズベルト候補を応援したのが、オットー・カーン。 各候補を応援した4人は皆クーン・ローブ商会の共同経営者です。 4人が大統領選挙を計画通り、上手くウィルソンを当選させました。

ウィルソン候補の中心的スポンサーは、やはり同商会のクリーブランド・H・ドッジです。
彼は二つの兵器会社の社長で、1914年2月ウィルソン大統領がメキシコへの武器輸送を解禁したとき、大量の兵器と爆薬をメキシコに送り大儲けしています。 クーン・ローブ商会はメキシコ革命を画策し、ドッジが演出しました。


また、あるフレッド・ロスチャイルドの指示に従いウィルソンを政治家として育て、大統領就任後も彼の指導者であったマンデル・ハウスも重要人物です。 ハウスは次のように語っています。
「1912年12月19日、私は通貨改革に関して、ポール・ウォーバーグと電話で話をした。私はワシントンへ旅行し、そこで作業手順を整えるために行った事を話した。 上院議員と下院銀はウォーバーグが希望することを行うんを切望しているように見え、当選した大統領ウィルソンはその問題に関して変更なしに行うことを館得ているようだと、私はウォーバーグに伝えた」。

彼はワシントンで、上院議員、下院議員、そして当選したウィルソンが、「連邦準備制度」「連邦準備銀行」の計画を予定通り遂行するつもりであることを確認しました。

ウィルソン大統領の取り巻きは、ロスチャイルド家の代理人で固められました。 マンデル・ハウス、ポール・ウォーバーグ、バーナード・バルーク、ユージン・マイヤー、ジェイコブ・シフなどです。




[マンデル・ハウス]

エドワード・マンデル・ハウス(1858-1938)は、ウィルソンが「もう一人の私」と呼んだほどの仲であり、ウィルソン大統領を政治・政策面で指導しました。 彼は軍隊経験はありませんが、選挙でお世話になったテキサス州知事から「ハウス大佐」という尊称を与えられました。 彼は、そもそもは、ロスチャイルド家の代理人として、テキサスの石油業者との間をつなぐ役割を担っていた人物です。

彼には「Philip Dur :Admnistrator(統治者フィリップ・ドルー)」という著書があり、
体裁は小説ですが、中身は将来の政府のあり方を著しています。 それは「カール・マルクスによって描かれた社会主義を成立させるもの」でした。 そこでは累進所得課税、過剰利益税、失業保険、社会保障、そして「弾力的な通貨制度(連邦準備制度の構想)が描かれていました」。 これは後のウィルソンとルーズベルトの両大統領の政策の青写真だったのです。 本は匿名で出版され、政府の官僚の間で広く読まれました。

彼は、あるフレッド・ロスチャイルドの指示の下、ジェイコブ・シフ、ポール・ウォーバーグ、オットー・カーン、モルガン、ロックフェラーなどと連携して連邦準備制度の創設を主導しました。



[ポール・ウォーバーグ]

ウォーバーグ家もロスチャイルド家と同じユダヤ教徒で、元々はフランクフルト・ゲットーの出身です。 ポール・ウォーバーグ(1868-1932)は、1902年、ハンブルグを本拠とする一族の銀行M・M・ウォーバーグ商会のパートナーシップ保持しながら、ロスチャイルドの代理人として渡米、ニューヨークのクーン・ローブ商会の創業者ソロモン・ローブの娘ニーナと結婚して、ジェイコブ・シフ同様、クーン・ローブ商会の共同経営者となりました。

彼は、中央銀行設立を進める動きの中でドイツ国籍が障害になったので、1911年にアメリカに帰化しています。 1918年12月付けのアメリカ合衆国海軍情報部(諜報部)の報告書には次のように記載されています。 「ぽーっる・ウォーバーグ ニューヨーク市 ドイツ人。 彼は1911年にアメリカ市民権ウィ取得、1912年にドイツ皇帝より受勲。 アメリカ合衆国連邦準備制度理事会副議長(議長代理)を務めた富裕にして有力な銀行家。 ドイツからレーニンおよびトロッキーに供与された大金を扱った。 同人には(ドイツの)スパイ組織の指導者である兄弟がいる」。

彼は、1918年5月に連邦準備制度理事を退職しています。 彼の兄マックス・モーリッツ・ウォーバーグ(1867-11946)はM・M・ウォーバーグ商会の最高経営者(在任1910ー1938)です。

第一次世界大戦が始まるまでの間、ドイツのユダヤ人銀行家たちは手厚く国家から保護されていました。 彼らは自分たちの愛国心を証明して皇帝に取り入り、ドイツ帝国の資金調達を担っていました。 そのなかでもM・M・ウォーバーグ商会は、ドイツ帝国の積極的な外交政策に深く関与して急激に一流の国際銀行となり、資産は1900年から1914年にかけて3倍に膨れ上がりました。 同商会は、ドイツ外務省の緊密な指導の下、植民地経営活動に隠密裏に加担していたのです。 ドイツ国民は、ウォーバーグ家が密かに帝国を動かしているのではないかとの疑念を抱きました。

ウォーバーグ家は、秘密情報をフルに活用して莫大な利益をあげていました。 彼らはロスチャイルド家のドイツにおける代理人のような存在でした。 第一次世界大戦の間、マックスはウィルヘルム2世の顧問を努め、敗戦後のベルサイユ講和条約の交渉ではドイツの代表団に参加しました。彼は戦前、戦中、そして戦後もドイツを牛耳っていました。さらにはマックスはロシア革命への関与も噂されていました。

ロスチャルド家の意を受けて、レーニンらを操りロシア国内の皇帝反対派を組織させたのは、ドイツやスイスのロスチャイルド家の傘下にある大富豪や官僚たちであったと言われていて、マックスがドイツの皇帝直属の秘密警察としてそのように動いたとの説があります。 ドイツとしても第一次世界大戦の敵国であるロシア国内で革命を起こすことは、この上ない策であります。

よって、レーニンらを封印列車に乗せて密かにスイスからドイツ経由でロシアに送り込んだのでした。 レーニンは1917年、スイス・チューリッヒから、「封印列車」と呼ばれる秘密の貸し切り列車で移動しました。 ドイツを通過中、レーニンらは列車から離れてはならず、ドイツ市民と接触しないことを条件とされ、列車の車両の乗降口には施錠がなされていました。


ポールの弟のフェリックス・ウォーバーグ(1871ー1937)は、ドイツのプロイセン生命保険会社の重役でしたが、ポールより先にアメリカに移住してクーン・ローブ商会の一員となり、ジェイコブ・シフの娘フリーダと結婚しました。 後には、ユダヤ教のアメリカ長老会の会長に就ています。

彼も兄のマックスと同様にロシア革命に関与し、レーニンに革命資金を与え、レーニンを封印列車に乗せてロシアに送り込む際に一役買ったとされています。 ちなみに、フェリックスの娘フェリシア・シフ・ウォーバーグ(1927年生まれ)は、フランクリン・ルーズベルトの息子ルーズベルト・ジュニアと結婚して3番目の妻となっています。1970年結婚、1976年離婚。 尚、ポールの息子ジェームズ・ポール・ウォーバーグ(1896-1969)は、ルーズベルト大統領1期目の金融財政顧問となっています。




[バーナード・バルーク]

バルーク家もユダヤ教徒で、ろ紙チャイルド家、シフ家、ウォーバーグ家、カーン家とともにフランクフルト・ゲットーに住んでいました。バーナード・バルーク(1870-1965)は、ウォール街の伝説の相場師であり、かつウィルソン、ハーディング、クーリッジ、フーバー、ルーズベルト、トルーマンと連続した6人もの大統領の顧問として歴代大統領を指導する立場にありました。 第一次世界大戦時には、戦時生産局長官となり、アメリカ合衆国のすべての軍備工場を掌握し、彼自身が軍事予算から巨万の利益を得ていました。 第一次世界大戦前に100万ドルであった彼の資産は、戦争終結時には200倍の2億ドルになったとされています。

ベルサイユ条約では、ドイツに法外な賠償金を支払うように決めた賠償委員会の委員長でした。彼はその後、歴代大統領を指導する立場となり、ソ連の育成、第二次世界大戦後、戦後の米ソ冷戦構造などの壮大な戦略のシナリオを描いたと言われています。 第二次世界大戦後も。国連の原穏子力委員会の米国首席代表を務めた他、トルーマン政権をはじめとして各政権に穏然たる影響力を保持しました。



[ユージン・マイヤー]

ユージン・マイヤー(1875-1959)は、第一次世界大戦時には、戦時品軍需品・財政委員会や戦争産業委員会で活躍し、その後、1930年に連邦準備制度理事会の議長に就任。 1931年には、大恐慌対応として再建金融公社の会長となります。さらに1946年には初代世界銀行総裁に就任。 彼の父親はロスチャイルド系投資銀行ラザール・フレールの共同経営者で、娘のキャサリン・グラハムはワシントン・ポストの社主として日本を含めて内外に影響力を持ちました。







横暴が目に余るシフ一党への世間の反発

1912年、シフ一党の横暴が目に余るという世間の厳しい非難を受けて、議会で論争が巻き起こり、就任後間もないウィルソン大統領も、シフ傘下のいわゆるユダヤ銀行トラスト(銀行連盟)にメスを入れる調査委員会の設立を認めざるを得ませんでした。

調査委員会の報告書によれば、ユダヤ銀行トラストは実在して、「5行の巨額銀行よりなり、この5行は他の112行の重要銀行を管理し、これらの銀行は、全米に言うに及ばず、遠く海外の重工業カルテル、金融カルテルの支配権を、完全にその手中に収めている。 ユダヤ銀行トラストの資本総額は約222億ドル(約600億円、1012年当時、フランスの富の3分の2に相当)に達する」とのことでした。

そして、シフのユダヤ銀行トラストの上には、「ロスチャイルド王朝」があったので、国際ユダヤ財閥の富は、おそらく世界の富の過半に及ぶと推定され、全米が震えあがりました。この年、ロンドンに於いて、あるフレッド・ロスチャイルドの弟レオポルド・ロスチャイルドは、N・M・ロスチャイルド&サンズがあるニューコートから車で出てきたところを銃で5発撃たれ、本人は無地でしたが、警護の警察官が重傷を負う事件が起きました。
犯人は狂人であったと伝えられましたが、様々な憶測が流れ、ロスチャイルド家の警護は厳重を極めました。








民間所有の中央銀行 FRS/FRB(連邦制度準備銀行)の成立

ウィルソン大統領は「貨幣発行権を政府に留保し、信用供与のための地方分離的な銀行制度を樹立する」と公約して当選しました。 したがって、当然、国民から大反対があった共和党の「オールドリッチ法」お修正して、骨子を残しながらも、見かけはウィルソン大統領と民主党の選挙公約に沿ってカムフラージュを施すことが必要でした。 そうして苦心惨憺して出てきたのが、民主党案としての「オーウェン・グラス法」という名の連ピ準備法でした。

しかも、この「オーウェン・グラス法」に対し、共和党のオールドリッチなどが激しい非難の肥を上げるという茶番劇付きでした。 「オーウェン・グラス法」という名の連邦準備法を実質的にまとめたのも、ポール・ウォーバーグと言われています。 黒幕はやはり、アルフレッド・ロスチャイルドでした。 マスコミはこぞって議会の勇断を賞し、それに騙され国民はアメリカの政治いまだ健全なりと安堵したのでした。

1913年12月、連邦議会において、民主党が提出した「オーウェン・グラス法」を徹底反対する上院議員たちがクリスマス休暇に入った23日を狙って強引に通過させ、ウィルソン大統領が署名しました。

1844年の「ピール銀行条例」と1913年の「オーウェン・グラス法」とは、ともにロスチャイルド家が主導したことに加え、法律の趣旨がぼかされていることでも、二大政党の談合で生まれたことでも似ています。 百年スパンの計画的行動です。 歴史的にアメリカ国民は中央銀行創設に反対していたので、準備は少数の銀行家たちによって密かに進められ、成功しました。

ナサニエル・ロスチャイルドは1915年に亡くなりますが、子の時期、弟あるフレッド・ロスチャイルドが実質的に采配を振るっていました。すぐにウィルソン大統領によって、連邦準備制度の5名の創立委員会が指名されました。 創立委員長の名が「ユダヤ財閥の魔王」ジェイコブ・シフの義弟にあたるポール・ウォーバーグであることを知って、アメリカ国民は唖然とし、次に「」一体どういことだと呻いたのです。

当初からのdシナリオ通り、アメリカ合衆国に民間所有の中央銀行、すなわち、私的な大株主に支配されたニューヨークの銀行が出資する連邦準備制度銀行が、無理やりつくられていきました。 このアメリカ合衆国の連邦準備制度で創造される法外な巨額のマネーを支配する限り、ロンドンも世界の金融センターであり続けます。

ちなみに、アメリカの当時の大企業は、鉄鋼業や繊維産業も、イギリスの貴族や富豪たちが大株主として並んでいました。


次の投稿「FRS/FRB(連邦準備制度銀行)の仕組み」に続く。
















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