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2005/7/27

食料問題-6 穀物メジャー  食料問題

第2次世界大戦後、世界の食料供給は、全てアメリカが掌握してきたといっても過言ではありません。 従来の農業を根底から変え、「国際化」「大規模化・高収益化」「企業化」戦略を実現させ、穀物メジャーは、アメリカ政府と癒着・一体化しながら、アメリカ最大の輸出商品と言われる食料を世界に供給しています。  

第1次、2次世界大戦を通してヨーロッパへの支援という形で余剰作物を売り込んできましたが、新たな余剰作物の受け皿として、当時独立戦争で食料生産力が低下していた第三世界各国に、援助目的で食料を売り込み始め、それをアメリカ政府に代わって行ったのが穀物メジャーと呼ばれる多国籍企業です。 これが、今日の穀物メジャーによる支配の原点となっています。




それでは、穀物メジャーとは、どうのような企業があるのでしょうか。 アメリカのカーギル社、ベルギーのコンチネンタル・グレイン社、オランダのブンゲ社、フランスのルイ・ドレフェス社、スイスのアンドレ社が、一般に5大穀物メジャーと呼ばれています。

設立時の国籍を上記に記述していますが、これらは多国籍企業であり、彼らの本社はすべてアメリカにおかれています。

しかしながら、アメリカのADM社がルイ・ドレフェスの一部を買収し急成長を遂げ、現在では世界第2位の穀物メジャーになっています。 また、アメリカのクック社は5大穀物メジャーの日一つでありましたが、投機化バンカー・ハントの大豆の仕手戦に破れ、1977年に穀物事業から撤退しています。  また、アメリカのコンチネンタル・グレイン社も1998年に穀物部門を、カーギル社に売却しており、少しややこしくなってきているので、5大穀物メジャーと呼ぶのは適切ではなく、今日では穀物メジャーと表現したほうが適切であるように思います。

アメリカ政府と穀物メジャーの濃密な関係は、その人的交流からもうかがい知る事ができます。 天下りに何かとうるさい日本ですが、アメリカでは平然と行われています。
少し調べて例をあげてみると、

カーギル副社長であったウイリアム・R・ピアーズは、ケネディ、ニクソン両政権の通商代表部を務めています。

またニクソン政権の農務次官であったクラレンス・パームビーは、1972年の米ソ穀物交渉の直前に、コンチネンタル副社長に就任。

パームビーの後任次官、カロル・ブラントヘイパーはクック社の出身で、後にクック社に復帰。

1972年に国務次官を務めたN・サミュエルスは、その後アメリカのルイ・ドレフェス社会長に天下り。

商品金融公社の副総裁だったパルバーマーカーはブンゲ社に天下り。

レーガン政権の農務次官であったダニエル・アムスタッツは、カーギル社で長く飼料穀物の輸出を担当し、その後カーギル・インベスター・サ−ビスの社長を務めました。

このように、アメリカでは政治家や役人の民間への天下りだけでなく、民間企業からも関係省庁に長官から課長クラスまで人材を送り込む事が少なくありません。

穀物メジャーは、アメリカ政府関係者との人脈を使い政治にも深く介入し、世界の食料を事実上支配しており、CIAとも深く関わっている事が示唆されています。

彼らの戦略は、WTO(世界貿易機関)を利用し、その圧倒的な強さを利用し、貿易自由化の合言葉とともに、日本をはじめ世界各国の食料自給を放棄させ、さらなる支配を求めているものであります。

現に、ただでさへ貧しいアフリカ諸国にも、収穫時期に補助金付作物を現地で安売りしてぶつけ、彼らの農業を壊滅に追い込む手口は、ヨーロッパでも非難されているところです。 しかしながら、EUも人のことは言える立場にはなく、農作物に多額の補助を行い、今では小麦生産はEUが世界のトップです。

現在、世界最大の穀物メジャーはどこかというと、間違いなくカーギル社(Cargil Inc.)でしょう。  世界60ケ国に700を超える事業所を抱へ、売り上げは約6兆円あります。 また、世界の穀物貿易の約25%を動かし、約1500両の貨車、約900台のトラック、12の貨物船、80のエレベーター(穀物倉庫)を持ち、資産は100億ドル以上、世界60ケ所をオンラインの通信衛星写真で、瞬時に各国の穀物情報や天候を知る事が出来、CIA以上の情報収集能力を持つと言われています。




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2007/9/14  23:33

投稿者:Renaissancejapan
つたない内容ですが、お役に立てるのであれば、ご自由にお使いください。

2007/9/14  21:21

投稿者:kyomutekisonzairon
Yahooブルグから来ました。記事を読ませて頂きました。
カーギル社について大変参考になりました。有難うございます。
ところで、この記事に触発され カーギルについて調べたいと思い立ちました。
ついては、少し 記事の内容を お貸し頂ければ、私も記事を書く事ができるように思います。 
よろしく 御承知くださいますよう お願い致します。合掌

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