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2007/3/13

古代ギリシアの音楽  宗教・思想・哲学・文学・芸術

キリスト教社会に伝わった古代ギリシアの音楽論では、音楽は数学的な学問の一つであり、 中世ヨーロッパの大学で、数学に関する4科目といえば、算術、幾何学、天文学、
音楽でした。


古代ギリシアでは、世界の根源は数にあると考えたピタゴラスをはじめとする人々が、数学的な音楽論を展開しました。

例えば、音程の協和、不協和を弦の長さの比で説明するといったものです。  弦の長さを半分にすると、1オクターブ高い音が鳴るので、オクターブの音程関係は1対2という比であらわしました。

古代ギリシア人の考えでは、協和する音の響きとは、単純な比の音程からでき、不協和な音は複雑な音程の比であるとしています。

こうしたギリシアの音楽論は、ローマ出身の政治家であるボエティウス(480年頃-524年頃)の「音楽教程」で紹介され、広くヨーロッパに伝わりました。

彼の 「音楽教程」 によると、 「宇宙の音楽」、 「人間の音楽」、 「道具の音楽」 と音楽は3つに分類されています。

中世ヨーロッパでは、宇宙や人体の調和を司っているのと同じ仕組みが、音楽の中にも現れていると考えられていました。  それ故、音楽の研究は、宇宙や人体の調和の仕組みを解明することにつながっていたのです。

ムジカ・ムンダーナ(宇宙の音楽)
      天体の運行を司る秩序

ムジカ・マフィーナ(人間の音楽)
      心身の調和を司る秩序

ムジカ・インストウルメンターリス(道具の音楽)
      実際に鳴り響き、耳に聞こえる音楽や器楽だけでなく、音声も含みます。
      

すなわち、中世ヨーロッパの音楽思想としては、これは数学の一部であり、実際に耳に聞こえる響きは音楽の一部に過ぎず、それを通して、この世界の調和の仕組みを探求することこそが重要であるとされていたのです。

クラシック音楽を聴くと、神聖で荘厳、かつ哲学的な雰囲気がするのは、このような背景があるからであると考えられます。

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