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2007/11/22

フリーメーソン-13  魔笛  フリーメーソン
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Die Zauberfloete (魔笛)

「魔笛」は、モーツアルトが1791年に生涯最後に作曲したオペラで、台本は興業主・俳優・歌手のエマヌエル・シカネーダーが自分の一座のために書いたものです。



シカネーダーは当時ヨーロッパ各地を巡業していた旅一座のオーナーで、モーツアルトとはザルツブルク時代の知り合いであり、モーツアルトが所属したフリーメイソンの会員でもあります。

シカネーダーはウィーンの郊外にあるフライハウス(免税館)内のヴィーデン劇場(Theater auf der Wieden)を管理し、一座の上演を行っていました。



オペラ 「魔笛」 のあらすじは、 「邪悪な悪魔」  ザラストロによってさらわれた 「夜の女王」 の娘パミーナを、王子タミーノが救けにゆくという設定で始まります。

幕が上がると、大蛇に追いかけられているタミーノが登場し、だじゃを槍で刺し殺し、タミーノを救った 「夜の女王」 の三人の侍女は、ザラストロがパミーナを自分の城に連れ去ったという話をします。

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パミーナの肖像画を見て、その美しさに感動したタミーノは、即座にザラストロの打倒と、パミーナ救出に向かうことを決意。

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星輝く 「夜の女王」 が、雷鳴の轟く中に姿を現します。

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彼女は、娘を奪われた母親の気持ちを切々とタミーノに語り、もしパミーノを救出できたなら、パミーノを妻としてよいと約束しました。

タミーノは、鳥刺し男パパゲーノをお供とし、パミーナ救出の旅にでます。 その時、タミーノには魔法の銀の鈴(グロッケンシュピール)が与えられ、さらに三人の童子が案内役として、また守りの神として、この二人に供します。

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ザラストロの支配する神聖な森には、 「叡智の神様」 「理性の神殿」 「自然の神殿」 という三つの神殿があります。

タミーノが、三人の童子に導かれ登場、彼は勇敢にもこの神殿に入ろうとしますが、
「下がれ」 という声に拒絶されます。

弁者が現れ、ザラストロは悪魔ではなく、 「叡智の神殿」 の支配者であることをタミーノに告げます。

やがて、ザラストロが登場し、パミーナは彼女の幸福の為に、彼女の母である 「夜の女王」 から引き離したことを告白し、「この二人をよそ者(タミーノとパパゲーノ)を私たちの試練の殿堂に導き、そして彼らの顔を覆うのだと」 命令すると、二人の従者が粗布
のようなものを持ってきてタミーノとパパゲーノの頭にかぶせますが、この「粗布」は「徒弟」参入儀礼にむかうフリーメーソン志願者のつける目隠しと同じです。

パミーナの救出劇は、ここでタミーノがさまざまな試練を切り抜けて、自己実現を目指す
という密儀参入劇へと展開してゆきます。

第二幕の冒頭で、ザラストロは、王子タミーノがすでに、「神殿の北の門を遍歴」しているとしていますが、フリーメーソンのロッジに於いては、マスター、ウォーデンなどの役員の立つ位置は決まっており、志願者の位置は「北」と決まっています。 これは、参入前の志願者は、まだ太陽の光に耐えるだけの力がないと考えられているからです。

「遍歴」という言葉は、ロッジの中を志願者が移動する行為が、通常「旅」と呼ばれていたことに対応します。

続いて、ザラストロは、王子タミーノが試練を受けるだけの徳性を持っている事を、僧侶たちの前で宣言します。 

第一の僧  「彼は徳性を有していますか?」
ザラストロ 「徳性を有している」
第二の僧  「寡黙でもあるのでしょうか?」
ザラストロ 「寡黙である」
第三の僧  「善行をなしますか?」
ザラストロ 「善行をなす」

フリーメーソンのロッジに行かれたことのある人なら分かると思いますが、現代でもこれと全く同じ問答が、参入儀礼として行われています。

「魔笛」の導入部では、ザラストロが悪魔とされていましたが、ここで設定は逆転し、邪悪で傲慢なのは、ザラストロではなく、「夜の女王」の方であったことが観客の前で明らかにされます。

ザラストロは、叡智にあふれたオシリス=イシス密儀の大司祭であり、彼はタミーノがパミーナにふさわしい人間となるように指導する義務を負い、「魔笛」の真の主題は、パミーナの救出ではなく、タミーノがパミーナにふさわしい人間へと成長してゆくプロセスにあったのです。

タミーノは、この後も弁者とこうした問答を繰り返し、死を覚悟して試練を受ける決意をします。  和音が三度鳴って、ザラストロはタミーノを神殿の前庭に導くよう指示しますが、これはロッジの扉を三度叩くことに符合し、「神殿の前庭」は、志願者がまず通される「反省の部屋」を表しています。

沈黙を守るように指示され、タミーノの試練が開始されますが、タミーノは三人の侍女の誘惑をしりぞけ、最初の試練を切り抜けます。

一方、ザラストロの城に侵入した「夜の女王」は、パミーナに短剣を渡し、ザラストロを殺すよう命じますが、パミーナが母の命令のことを話すと、ザラストロは「この神聖な殿堂には復讐などない」、と教団の理想を歌い上げます。 

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沈黙の試練を受けているタミーノは、パミーナと口を聞くことが許されず、パミーナは沈黙するタミーノを見て、彼がもう自分を愛していないと錯覚し、絶望のあまり短剣で自殺省とします。  三人の童子が自殺しようとするパミーナを救い、タミーナのところに連れて行きます。

この段階から、パミーナはタミーノとともに試練に参加します。 自己実現の為の試練は、タミーノだけでなく、パミーナにも課せられるのです。

タミーノとパミーナは互いに手をとって、魔法の笛の力を借りることにより、もっと難しい火と水の試練を切り抜け、その時タミーノとパミーナは 「神々に等しい者」 として、ザラストロのオシリス=イシス密儀への参入を許されるのです。

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長い夜が明け、輝く太陽への賛歌のうちに幕が閉じ、オペラ「魔笛」は終わります。

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魔笛
http://cute.cd/703x/midi/z/






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