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2008/8/17

フリーメーソン-152  フリーメーソンとは何か-27  フリーメーソン陰謀のでっちあげ  フリーメーソン

19世紀はじめに、フランス革命はフリーメーソンとユダヤ人の陰謀であると主張する人が多く現れました。 確かに、それまでユダヤ人は 「神の子イエスを裏切り十字架にかけたユダ」 としてカトリックから迫害を受けており、市民権を持たされず、ゲットーに押し込まれていましたが、フランス革命で開放されたからであります。 これは一理あり、メンデルスゾーンをはじめとするユダヤ人啓蒙家は、自由・平等・博愛を唱え、不当に差別されるユダヤ人の解放も、その目的としてもっており、またそれを支援したのがユダヤ人国際金融家のロスチャイルドでもあったからです。 

しかしながら、何度も繰り返しますが、近代フリーメーソンというのは啓蒙思想が産み落とした思想団体で、組織として目的をもった活動は行っておらず、フリーメーソン思想が大きな影響を与えたのは正しくても、フリーメーソンという組織が起こしたものではありません。  宗教は問わず、宗教的奇跡を信じず、自由・平等・博愛、理性と科学技術を重視し、欧米で急速に拡大するフリーメーソンは、一神教のカトリックにとっては脅威以外の何物でもありませんでした。


19世紀を通じ、カトリック教会は激しくフリーメ−ソンを攻撃し、歴代のローマ教皇の度重なるフリーメーソン批判を後ろ盾に、カトリック教会の反フリーメーソン感情は、19世紀末に頂点に達しました。

歴代教皇がフリーメーソンの無神論や秘密主義、非合法性、革命的で反道徳的性格を告発した公文書は、全部で10にのぼります。  まず、1821年に教皇ピウス7世が、革命的秘密結社んのカルボナリ党員をフリーメーソンと同一視して非難しています。

1825年にはレオ12世が秘密結社に属する者すべてを糾弾し、それを4年後にピウス8世が、1832年にはグレゴリウス16世が踏襲し、さらにピウス9世は数度にわたって繰り返しました。

1884年にはレオ13世が回勅 「フマヌム・ゲヌス」 の中で、神と教会を現世のことから遠ざけようとしていると、フリーメーソンを公然と非難し、フリーメーソン=悪魔とし、反フリーメーソン陣営は執拗なまでに、フリーメーソンを非難してきました。


こうして、荒唐無稽な記事が保守派の新聞を賑わせましたが、このフリーメーソン=悪魔のテーマを巧みに操ったのが、ジャーナリストのガブリエル・ジョンガン=バジェス、またの名をレオ・タクシルであります。

いつの時代も、ジャーナリストというのはアホばかりですが、彼は1854年、プロヴァンスに生まれ、マルセイユにて神学系の教育を授かったカトリック信者でしたが、生まれつきの反抗精神で、フリーメーソンに入会し、カトリック教会と聖職者たちを攻撃する文書を発表して、教会側からあからさまな批判を受けていました。


しかし、1885年に破産寸前になり、経営する出版社をたたまざるを得なくなり、タクシルは突然に体制派のカトリック側につき、今度はフリーメーソンの秘密を暴露する本の出版を始めました。  これがたちまち、大変な売れ行きとなり、内容はさらにエスカレートしてゆきました。

ロッジの集会を取り仕切っている悪魔、黒ミサ、生贄として子供の首をはねる儀式、乱交パーティ、etc.  これに喜んだカトリック教会は、タクシルを支持し、1894年にはレオ13世との個人的謁見が認められましたが、

なんと1897年に大きなどんでん返しが待っており、タクシルは今まで話して来た事は全てウソでしたと発表したのでありました。  今日でも、フリーメーソンと聞くと、何やら怪しげな陰謀組織というイメージがありますが、19世紀にカトリック教会と、この大嘘つきのレオ・タクシルが流布した悪いイメージが、いまだに尾をひいているのです。



フリーメーソンとは何か  まとめ  
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/770.html







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