『ヒマラヤのアンモナイト』
私の手元にいくつかの石ころがあります。
私は、石ころは地球のかけらと思い、そこから地球の表情を覗いてみることを楽しんでいるのです。
その一つ、握りこぶしくらいの大きさで丸い黒い石があります。
二つに割れていて、中にアンモナイトの化石の形、印象が残っています。
私は、ヒマラヤのアンモナイトと呼んでいますが、 大好きな石ころで、時々手に取って眺めています。
この石ころのアンモナイトを「サリグラム」というのだそうですが、
ヒンズー教徒から神聖な川と呼ばれるネパールのカリガンダキ川で見つかる
黒色の球状化石なのです。
これを熱して水で急激に冷やすとアンモナイトを中心に二つに割れて中から
アンモナイトの化石が現れるのです。
ヒマラヤ山脈もかつては海(テチス海)で、
太古の地殻変動によって海が隆起して現在のヒマラヤ山脈になりました。
アンモナイトは古代シルル紀(約4億3900年前〜約4億1000万年前)から
中生代の白亜紀(1億4600万年前〜約6500万年前)の間を生きた頭足類の分類群の一つで 海洋に広く分布し繁栄していたと考えられています。
殻を持つ平らな巻貝の形状をしていました。
私は、ずっと以前買ったものですが、このアンモナイトの石を二個持っています。
時々この石を手にして、ヒマラヤの山々を思い描いて、
ダイナミックな地球の動きを想像しています。




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