1996年ごろだったと思う。ヘルシンキの空港で乗り換えの飛行機を待っていると、ビジネスマンがコードレスフォンのようなもので電話しているではないか。日本はまだポケベル全盛時代。緑の公衆電話をガチャガチャ押してメッセージを送っていた。
あとからこれがモバイルホーン(携帯電話)だと知った。北欧の方が日本より携帯普及が早かった。
2000年、韓国を旅行している時知り合ったバックパッカーとどんなアウトドア道具を持っているか、荷物の見せ合いをした。彼は徒歩で韓国を縦断していたが、着替えと雨具しか持っていなかった。民泊制度が浸透している韓国では、テントも自炊道具も要らないのだ。だけど、携帯電話と充電器を持っていた。これには驚いた。「日本に電話するか?貸してあげるよ」と携帯を差し出されたとき、唸ってしまった。
2004年、ジェフがシーカヤックで日本一周しているとき、彼はノートパソコンを防水バックに入れてツーリングをしていた。サポートで一番望んだのはインターネットのできる環境と重電だった。インターネットで仕事をしながら漕いでいたのだ。
今年、香港に行った時、自分の携帯が外国でも日本と同じように使える事を知った。びっくりしたけど、バックパッカーはかなり高度のテクニックを駆使していた。まず、i-phoneを現地の市場で買ってしまい、スカイプで日本と電話したりする。決済は現地の銀行に口座を開き、カードで済ませてしまう。日本で携帯を手に入れるよりずっと手軽で安いそうだ。プリペイドもある。映画や音楽もダウンロードして日本に持ち帰る。
インターネットも、今やどこでも無料と言うのが世界基準。だから自分の小型ノートパソコンを旅に持ち込むのが常識になってる。

空港や町の要所にはWi-Fiといって自分のパソコンさえあれば、自由にインターネットができる場所が確保されている。もう、インターネットカフェはなくなってきてると言うのが現状なのだ。

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