4:00起床。5:15出艇。まだ大島方面に行くか、伊豆方面に漕ぐか決めていない。キャンプ地ではラジオも携帯も電波が届かず、海上で情報を入手。そして結論は大島へGo!
城ヶ島の西岸から210度。すごい、海面は魚だらけ。一面のナブラ。金色の背びれ、尾びれを海面上に見せ付けて泳ぐ1mのシイラ。10km沖では本ガツオの大魚群。そして一本釣漁船が次々にカツオを上げている!
東京湾からの本船が時々入ってくる。ラインに入らないように神経を使う。本船は驚くほど東うねりの影響でピッシング(前後揺れ)をしてる。カヤックはあまり影響を受けない。
曇り空、ガスも強く、なかなか大島は見えない。はっきり見えるということは、逆に風が吹いて雲を飛ばしていることを意味する。シーカヤックにとっては見えないぐらいがちょうどいい。見えなくても、見えてる(日本語になってないけど)。はっきりしすぎるほど目でないところで見えてる。こんな感覚があるんだと感動。
大島が見え始めるころ、南方向から2隻のヨットが僕を追い抜いていった。ヨットもこの微風では、そんなにスピードが出ていない。僕よりプラス3km/hといったところ。
岡田港に入港。漁港のスロープにカヤックを上げると、すぐに漁師さんが来て、1時間以上話しをした。そして、カヤックを置かせてもらうOKを取った。キャンプサイトには次から次にヨットマンが訪れてくれた。シーカヤックが珍しいようだった。彼らは連休を利用して東京や横浜のマリーナから、伊豆の島々をクルーズしている。すごく気持ちのいい人たちばかりだった。質問は決まっていた。「何ノットでるのか」「食事はどうするのか」「トイレは?」「うねりの影響はないのか」等々。
憧れの大島へは9時間、平均時速5.3km、コーラ1リットル、カロリーメイト2本で漕ぎきった。感激である。

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