シカトロシーズン中、ヒロ隊長と三浦半島全域の偵察や釣具屋を巡ることが何度かありました。そんな時、「うちの親父の畑に行ってみません?」と言う提案がありました。「え??」、ヒロさんのお父様は、漁師さんと理解していたのですが、実際は半農半漁でどちらかというと今は農業に重きを置きつつ、漁は自分が食べる分と、特定の魚(かますなど)は売る目的で漁をしているそうだ。
畑も広く、実際土に触ると肥沃で、そして・・、美しい。大地から生み出される恵みと海から分けてもらう魚で、生活をまかない、生きていく。これって、最高の生き方であり、仕事でない?。アウトドアファンの中にはこういうのを理想とする人も多いと思うけど、実際はそれを形に出来ない、ならない。ですが、意外なところに見本があるもの。横に思考を巡らせるのではなく、それを縦にしてみてはどうでしょうか。自分の親、おじいさん、さらにその先へ。僕たちの先輩は何をしていたんでしょう。調べてみるといいと思います。僕のおじいさんの実家は農業と山仕事がメイン、海や川から食べ物を得ていたようです。
我々の生き方は先祖から続き、そして子孫へと連なっている。だから間違ったことや、未来から問われた時恥ずかしいことは出来ない。人や未来の見本になる生き方を模索し、自問自答、最善を目指したい。
イチジクや野菜を幹から切ると、その瞬間から切り口から液体がじわっと出て来て、すごい生きるパワーを感じました。土や農作物と触れる機会を持つこと。これはとても魅力だ。これを自分の生活の中に組み込むことが出来れば、自分の中の何かが変わるかもしれない。

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