昨日はお休みだったけど、海のコンディションは悪い。そこでというわけではないけど、家族で大船の田谷の温泉へ。この施設、我が家では人気なんです。お風呂入って温まり、ご飯食べて帰ってくる。日頃の疲れも癒えるものです。
帰りの電車で、隣の席に座っている女の子がタイ語の本を読んでいました。「タイ人ですか?」と声を掛けると、そのようでした。通常、このケースだと確率的に鎌倉に遊びに来た観光客なのですが、「逗子まで行きます」と。僕はこの20年で2回しか逗子でタイ人に会ったことがありません。そのくらい珍しい。
日本に音楽の勉強に留学してきている専門学校生で、21歳。逗子に住んでいるピアノの先生を訪ねると。僕がタイ語の勉強をしていた20年ほど前は、考えられないことです。タイ人が日本に来る時、ほとんどビザが出ませんでしたから。早稲田、慶応の入学許可が出ていてもビザが出なくて来れないような人がいたくらいでした。なぜなら審査が厳しかったからです。僕がタイに語学留学した時お世話になった先生もそうでした。タイの東大と言われるような大学出身で、早稲田のコミニケーションの学科に合格して燃えていたのですがなかなかビザが降りない。そこで日本人の教え子で力なのある人がいて、外務省に掛け合ってやっとビザが降りたなんてこともありました。
今は、来た人はほぼ誰でも日本に観光にも、留学でも来れる体制のようですね。時代は変わったと思います。こちらの足下も変化していますが、向こうの足下も大きく変化してるんだなと感じました。もう、逗子の海辺の喫茶店でコーヒー飲んでいたら、隣の席でカンボジア人のファミリーがご飯食べてったとか、タイ人のグループがお茶しながら富士山を見ている何てことが普通になるかもしれませんね。嬉しい限りです。
僕らもずいぶんいろいろなところに出て行ったけど、今度は向こうがこっちにやってくる。世の中が逆転するような変んかを感じています。
相
手が正直者かどうか、それを知る方法が一つある。そいつに直接聞けばいい。「そうだ」と答えたら、そいつは悪党だ。 グルーチョ・マルクス

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