岡山の郷土料理といえばまず上げられるのが「ばら寿司」でしょう。
もちろん、それぞれの家々にオリジナルのばら寿司があり、その味もまちまち。お祭りの日はもちろん、お祝いのニュアンスの日、はれの日にはばら寿司を作るのが、岡山の普通の家庭の習慣でした。
最近では核家族化が進むにつれて、ばら寿司を作らない、作れない家庭が
増えているようです。このままでは、ばら寿司も「おばあちゃんの味」になってしまうのではないかと心配されます。
今、子どもたちに食の力を付けさせようという試みが、いろいろな場でなされています。でも、公民館の子ども料理教室をみると、なんとなく講師が教えたいこと、得意なことを教えているという感じがしないでもありません。
もちろん、それぞれの方が子どもたちのことを考えて献立を作って教えていらっしゃることはわかるのですが、到達目標がないように思えるのです。
その点で、ばら寿司を作れるようになるというのは、ちょうどぴったりの
目標になるように思うのですが、いかがでしょうか。
そんなことを考えているところに、格好のホームページを見つけました。
岡山のばら寿司といえばこの人ともいうべき、福寿司のご主人である窪田さんが指導する本物のばら寿司の作り方です。
なんとJAFメイトのホームページに掲載されています。
http://www.jafmate.co.jp/
37種類もの具の下ごしらえから付け分け方、味わい方まで載せられています。このページをコピーして手元に持っておくと、いいかもしれませんよ。
実は、私たち岡山市で子どもと食のネットワークをつくろうと相談しているメンバーで、昨年12月に窪田さんを講師に招いて、岡山市の食文化についての学習会を開きました。テーマはずばり、ばら寿司。
福寿司のばら寿司をお持ちいただき、その作り方や鰆文化の話、寿司職人の育て方なども語っていただき、そしてもちろんばら寿司も参加者で堪能しました。
すっかり福寿司と窪田ファンが増えたようでした。


8