「2017年藁をも掴む3! 武藤 祐太(中日)投手」
今日の更新
武藤 祐太(28歳・11年中日3位)投手
蔵の入団前評価:☆☆☆ (上位指名級)
HONDA時代の 武藤 祐太 は、素晴らしい伸びのある球を投げていたと記憶している。個人的にはこの年の候補の中でも、おすすめの一人だったはずだ。
そんな武藤はプロ入り後、2年目に一軍で33試合に登板し3.02、3年目には58試合に登板して、3.73 の防御率を残し活躍。しかしこの年に投げすぎたのか? 以後防御率3点台はキープするものの、一軍の登板数を減らしてゆく。そして今年は、1試合の登板がないまま1年間を過ごしている。
そんな武藤の今年は、
二軍で 28試合 0勝1敗1S 防 4.40 と平凡な成績に。30回2/3イニングを投げ、イニングを大きく上回る39安打。四死球は11個で、四死球率は35.9%とやや基準であるイニングの1/3以下を下回った。奪三振も16個で、1イニングあたりの奪三振率は0.52個と、平均である0.65個ぐらいよりも、これも下回っている。すべてのファクターで物足りなく、防御率が4.40程度なのも頷けるし、クビを切られても致し方ない。
最も状態の良かったと思うわれる入団2年には、一軍でも被安打率が 79.3% と一軍基準の90%を大きく上回っていた。四死球率も31.3%と、基準であるイニングの1/3以下と制球も安定。奪三振も0.75個を奪えており、一軍でも充分に通用していたことがわかる。
しかしそれでは明らかに劣化しているのかと言われると、社会人大会であるベーブ・ルース杯に中日も毎年参戦しているのだが、この大会では150キロを記録していたともいう。以前よりも球の劣化というよりコントロールが甘くなり、打たれる傾向が強くなったなんて話しも教えてもらった。
ボール自体はそれほど劣化していないのであれば、上手く修正できる自信があれば獲得もありなのかなと思えなくはない。成績だけ見ていると苦しいが、そういった確信のある球団が獲得をする可能性は否定できない。

10