「2018年藁をも掴む3 今成 亮太(31歳・阪神)内野手」
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今成 亮太(31歳・06年日ハム4位)内野 (浦和学院出身)
浦和学院時代は、捕手としてのセンスも悪くなかった選手です。ただし当時は、そこまで打撃が目立っていませんでした。またプロの捕手としては肩が強くなかったので、正直指名されるとは思っていませんでした。しかしその後、本人の努力もあったのでしょうが、ユーティリティープレーヤーとして活躍。特に日ハムで良くなりはじめたところを、うまく阪神が見抜いてトレードした形となりました。
しかし今成にとって不幸だったのは、金本政権との相性が悪かったこと。そのためこの2年間では、一軍出場がありませんでした。二軍の成績をみてみると、
82試合(150打数) 5本 25打点 2盗塁(4失敗) 打率.273厘 といった内容。
この数字をもう少し詳しく見てみると、150打数で25三振であり、三振比率は16.7%と、基準である20%以下であり、コンタクト能力に問題はありません。四死球も25個と同数で、16.7%。四死球率の基準は10%以上ですから、ボールを見極める「眼」は非常に優れていたことがわかります。そのため出塁率が、.375厘に跳ね上がります。この数字は、二軍で50試合以上出場していた選手の中では、北條史也の.391厘に次ぐ成績だったことがわかります。
また150打数で5本塁打ですから、仮に一軍のレギュラー並の500打席たっていたら、17本ペースだったので、二軍ではかなりの長打力です。もし二軍選手の主力並の300打席ぐらい与えられていたら、二桁本塁打は打っていた計算になります。二軍で二桁本塁打を放つということは、かなりの長打力とみられる目安です。
守備に関しても、一塁で12試合(守備率1.000厘)、三塁で44試合(守備率.967厘)。一軍で活躍していた頃の守備率が.975〜.983厘ぐらいだったことを考えると、若干低下している。しかしエラー1個で全然変わってくる数字なので、極端に守備力が低下していたかは疑問です。
そういった意味では、緊急時の第三の捕手&一塁・三塁要員ぐらいで起用できる融通のきく選手であるのは確かでしょう。16年度こそ.227厘と打率が低迷していましたが、一軍での通算打率は.265厘と安定した打力も示してきました。
こういった選手の需要があれば、31歳と衰える歳ではありません。まだまだ現役を続けられる選手だと思いますので、獲得を検討するチームが出てくることを期待しております。

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