2007/2/18

3 櫓の効率 婆羅おさむ  
櫓の効率

櫓は効率が良いと言われている。この場合の効率とは、
入力(漕ぐ力)に対する出力(推力)が他の推進具(オールやパドル)よりも大きいことだと思うが、はたしてそうだろうか?
1845年、同じくらいの大きさ、出力の外輪船とプロペラ船が綱引きをして
プロペラ船が外輪船を2、5ノットで引っ張り、プロペラ船の優秀性を実証している。

櫓も同じように、同程度の舟と体力の漕ぎ手のカヌー(パドル)やボート(オール)と
綱引き実験をやって実証してくれる人はいないものか?
たぶん、櫓の方が勝つと思う。



優れた良い櫓とは

人によって櫓の良し悪しは違うだろうが、まず第一には速く漕げる櫓がいいと思う。
昔から櫓職人、船頭、先輩が「よい」と言えばなんとなくその櫓が良い櫓だった
のではないか。
誰でも納得できる数値で示すことはできないのだろうか?

競艇の選手は支給されたプロペラを自分でたたいて調整している。支給品のプロペラは、
プロペラの理論に基づいて作られた最高の性能であるはずだが、選手は
自分の走りに合わせてプロペラをたたいて微妙に調整しているという。
カヌーでも漕ぎ手の体格によってパドルの長さやブレード面積を変える。
櫓は漕ぎ手の体力、体格、くせや好みが各自大きく違うけれど
若者も老人も女も子供もみんな同じ櫓で漕いでいるのは、あまりにも無頓着すぎる。
弓が射手の力によって、強中弱と使い分けられているように、
櫓も漕ぎ手の体力にあわせて、大きさや、しなり具合の強弱を変えるべきと思う。




櫓の材料、材質

櫓を作る材料として昔から      表 1  木の機械的性質
樫、ケヤキ、椎、松などが        比重    曲げ強さ  曲げヤング率  用いられてきた。                    kg/cu 1000kgf/cu
なかでも樫は曲げ強さ、      アカガシ 0、92  1310  155
曲がりにくさともに櫓材      ケヤキ  0、62  1010  120
として最高。曲がりにくい     チーク  0、69   920  125
材質だからブレードを薄く     アカマツ 0、53   900  115
できる。薄ければ漕ぐとき     スギ   0、38   660   80
の水の抵抗を小さく出来る。    孟宗竹        1440  125
しかし、アマチュアが櫓を
自作するには樫の木は入手
困難。なにがなんでも樫で
なければいけない訳じゃない。
はじめは身近にある手に入りやすい木で作ればよい。私が櫓を自作し始めたころは
杉でブレードを作っていた。杉で作った櫓でシーホッパーを漕いで3、5ノットの
スピードが出ていた。樫の木で櫓を作って漕いでも杉の櫓と比べ驚くほどの性能差
ではないだろう。せいぜい3、7〜8ノット位しか出ないだろう。

身近にある材料として私は<竹>を櫓材に考えている。孟宗竹の曲げ強度は
1440kg/cu、アカガシは1310kg/cuでカシの木よりも強い。
今はすぐれた接着剤があるので、竹を積層接着して整形すれば良い櫓が作れると思う。

昔と違って今は金属、プラスチックなど木よりもずっと曲げ強度も曲げヤング率も
大きいすぐれた材料があるのに、それらで櫓を作らないのはなぜ?
もっとも、金属材料ではアマチュアには手におえないが、、


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